[初心者向け]FXのスワップポイントとは?

FXのスワップポイントとは?

外貨預金における金利のようなイメージで捉えられがちですが、スワップポイントはFXだからこそ期待できる利益で、発生する仕組みも大きく異なります。まずは基本的なことから解説を始めましょう。

FXのスワップポイント

FXのスワップポイントは「金利の差」です。
FXでは日本のような超低金利の国の通貨を売って、トルコやメキシコ、南アフリカのような新興国などの金利水準が高い国の通貨を買うと、スワップポイントと呼ばれる収益がポジションを決済するまで毎日得られることになります。スワップポイントは「金利差調整分」とも呼ばれ、2カ国間の金利差によって発生する利益です

たとえば、FXで日本円を売って高金利通貨のメキシコペソを買った場合で考えてみましょう。日本の政策金利が0.1%程度であるのに対し、メキシコは7.25%です。

両国の間には実に7%以上の金利差が生じており、ポジションを建てている(保有している)間はスワップポイントを受け取ることができます。ただ、実際のスワップポイントは政策金利の差と完全に一致しているわけではなく、FX会社によっても数値に違いがあります。

スワップポイントのメリット

スワップポイントのメリットは、金利差がプラスであればポジションを持っているだけでほぼ毎日利益を得られることです。そのため、金利差プラスのままであれば頻繁に売買を行わなくても継続的に口座に利益を蓄積していくことができます。

スワップポイントの高い通貨ペアにはどんなものがある?

主要国の政策金利を見渡してみると、特に高いのが南アフリカやメキシコ、トルコといった新興国です。南アフリカは6.25%、メキシコは7.25%、トルコは11.25%に達しています。

スワップポイントにおける注意点の一つは、「高金利通貨を売って低金利通貨を買う」というパターンになると、スワップポイントがマイナスになってしまうことです。こうしたケースでは、逆に金利差分のスワップポイントを投資家側が支払う必要が生じます。

スワップポイントは付与された時点で課税対象となる

非課税制度のような例外を除き、金融商品の運用で得られた収益は課税対象となります。スワップポイントもその対象で、20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)の税率が課されます。
もっとも、FXのスワップポイントにかかる税金は、法人と個人のどちらの口座を通じた取引なのかによって扱いが異なっており、その点に注意が必要です。法人の場合は、スワップポイントが付与された時点で課税対象となります。
これに対し、個人口座の場合は付与ではなく、受け取った時点で課税対象となるのです。

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